ヤクルトの石川雅規投手(44)が2日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、減額制限を超える2750万円減の年俸4000万円でサインした。
「来年もユニホームを着させてただけることになった。しっかりとチームに貢献できるように準備をしたい」
来年1月22日に45歳の誕生日を迎える球界最年長左腕。23年目となる今季は6月2日の楽天戦(楽天モバイル)でシーズン初勝利を手にし、ルーキーイヤーから23年連続白星というプロ野球記録を樹立した。ただ、登板数はプロ入り後最少の9試合にとどまり、1勝4敗、防御率4・10という成績だった。
「1勝に終わって悔しい。結果が全て。1勝があるからこそ次につながる。来季はもっともっと勝てるように準備をしていきたい」
長くヤクルトを支えてきた“盟友”の青木宣親さんが今季限りで現役を引退した。他球団では1学年下で同じサウスポーとしてしのぎを削ってきたソフトバンクの和田毅さんも現役を退いた。世代の近い選手がグラウンドを去ることに寂しさを覚えつつ「そういう選手の思いを背負いながら、僕自身は野球選手として前へ前へ、前のめりになって進んできたい」と言葉に力を込めた。
大きな目標としている通算200勝まで残り14勝。球団からは戦力として頑張ってほしい」と期待の言葉をかけられた。「言霊なので。200勝、200勝と言っていますけど、できると信じてやっている」。金字塔への歩みを止めるつもりはない。(金額は推定)