俳優の吉高由里子(36)主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)のファンミーティングが2日夜、東京・渋谷のNHKホールで開催され、まひろ(紫式部)役の吉高、藤原道長役の柄本佑(37)、藤原公任役の町田啓太(34)、一条天皇役の塩野瑛久(29)、藤原彰子役の見上愛(24)が登壇した。司会はききょう(清少納言)役のファーストサマーウイカ(34)、藤原斉信役の金田哲(38)が務めた。
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
15日にいよいよ最終話を迎える「光る君へ」。豪華な顔触れが一堂に会したイベントには、約2万8000件の応募の中から約18倍の倍率で当選したファンが集まった。
「雅」な紫色にライトアップされた壇上でファンからの温かな拍手と声援を浴びた吉高は、胸に手を当て感激の表情。出家シーンのため地毛を剃り上げた「道長」柄本らとのトークでは笑顔で撮影秘話などを披露した。
登場時に柄本は、あまりのファンの熱気に「凄い!」と驚きの表情。公任役の町田は「笑いが止まらなくなりますね」と笑顔を見せた。会場中の「まひろー!」の呼び掛けと大きな拍手に包まれながら吉高は紫色の階段を降りて登場。「芸能人みたいだね。恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべた。
司会のウイカと金田の息の合った司会ぶりに乗せられた5人は、撮影を振り返り、思い出話に花を咲かせた。そしてイベント終了が近づくと柄本は「見ていただいた通り、本当に仲の良いチーム。吉高さんに本当にいい空気をつくっていただいた。終わって寂しかったけど、出てきた時の皆さんの熱量が凄くて素敵な作品に出させていただいたんだなと思いました」としみじみ。
吉高は「私がしゃべったら(このファンミーティングが)終わっちゃうよね。黙り切る?!ワチャワチャしながらこの作品と携わってきましたけど、凄い愛のある現場だなと思います。優しい現場でたくさんの経験をさせていただいた。あと2話で終わってしまうと思うと嘘みたいな気持ち…。たくさんの方が応援して見守ってくれていたんだなって思うと幸せ者だなと思います。『光る君へ』という作品を通して、皆さんの人生の関係者になれたことが幸せだなと思います。(次回作の)『べらぼう』の上から勝手に(光る君へのポスターを)貼っちゃおう!それくらい寂しくなるくらい愛おしい作品だったんだなと思うと本当に宝物です。あと2話見守ってください」と目を輝かせ、笑顔で思いを語った。
イベントの模様は14日午後3時5分からNHK総合で放送される。