俳優の吉高由里子(36)主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)のファンミーティングが2日夜、東京・渋谷のNHKホールで開催され、まひろ(紫式部)役の吉高、藤原道長役の柄本佑(37)、藤原公任役の町田啓太(34)、一条天皇役の塩野瑛久(29)、藤原彰子役の見上愛(24)が登壇した。司会はききょう(清少納言)役のファーストサマーウイカ(34)、藤原斉信役の金田哲(38)が務めた。
15日にいよいよ最終話を迎える「光る君へ」。豪華な顔触れが一堂に会したイベントには、約2万8000件の応募の中から約18倍の倍率で当選したファンが集結。「雅」な紫色にライトアップされた壇上でファンからの温かな拍手と声援を浴びた吉高は、胸に手を当て感激の表情。出家シーンのため地毛を剃り上げた「道長」柄本らとのトークでは笑顔で撮影秘話などを披露した。
「もう一度見たい名場面ベスト10」を発表しながらトークが繰り広げられた今イベント。3位に選ばれたのは「彰子の告白」だった。それまでは感情を表に出すことがなかった彰子が、涙を流し体中からあふれ出る一条天皇への思いを伝えた名シーン。ききょう役のウイカは、その一世一代の彰子の告白にたじろぎ、返事をしないで一度引き揚げた一条天皇役・塩野に「すぐ返事しろよ!」と笑顔でツッコミ。吉高まひろも「絶望的だよ!こっちは」と笑いながらにらみつけた。さらに、柄本が彰子パパとして「何しに来たんだよ!」と口にするなど、大ブーイングと抗議の集中砲火を浴びた。
苦笑いの塩野は「急に言われるんだもん…」と弁解。彰子役の見上は「改めて見ると恥ずかしいですね」と照れ笑いを浮かべた。「(見上の演技が)本当に素晴らしかったですね」と褒める塩野に、見上は「まひろ助けて!って感じだった」と笑顔で回想。あの魂の名ゼリフ「お慕いしております」を見上が生披露し、会場は大盛り上がり。そして、会場のファン全員で塩野に「お慕いしております」と“告白”すると「また来る」と大ブーイングを浴びたセリフで返して、再び会場は大きな拍手と歓声がこだました。
息の合った軽妙トークでファンを魅了した7人。残り2回…。イベントの最後には出演陣だけでなく、ファンから早くも「ロス」の声があふれた。
イベントの模様は14日午後3時5分からNHK総合で放送される。