今季限りでヤクルトを戦力外となった尾仲祐哉投手(29)が2日、自身のSNSを更新。25年から兵庫県で活動を開始する社会人チーム「サムティ」で現役を続行することを表明した。
尾仲はSNSで「来年からサムティ硬式野球部で野球を続けることに決めました。プロ野球人生8年、3球団でプレー!いろんな人と出会い、いろんな人に支えてもらってここまでやれて感謝しかないです!8年間あっという間だったけど楽しかった!!みんなありがとう」と投稿した。
高稜(福岡)から広島経大を経て、16年ドラフト6位でDeNAに入団。プロ通算は45試合で1勝3敗、防御率6・08だが、唯一の白星は球史に残る劇的な試合で挙げた。
入団1年目の17年8月22日の広島戦(横浜)。尾仲は1―5の8回にマウンドに上がり、2イニングを打者6人のパーフェクトで抑えて3三振を奪った。そして3点を追う9回。無死一塁から筒香2ラン、ロペス同点ソロ、宮崎サヨナラ弾とプロ野球史上初の3者連続本塁打による逆転サヨナラ勝ちを収めた。
劇的な勝利で白星を手にした右腕は、お立ち台で「ここで投げることが目標だった」と笑顔を見せた。
激動の野球人生。同年12月には、阪神からDeNAにFA加入した大和の人的補償で阪神に移籍した。22年限りで戦力外となり、23年からはヤクルトでプレー。今季まで8年間、白星は17年の1勝のみだった。
今後は新天地で野球を続け、新しい景色を探していく。