女優の小野花梨(26)が来年1月9日スタートの日本テレビ系ドラマ「私の知らない私」(木曜後11・59)でデビュー20年目にして初めてドラマに単独主演する。
記憶が失われた空白の1年を紡ぎ出すべく奮闘する会社員役。「序盤は特に周りのキャラクターから与えられるエネルギーがとても大きいです。新鮮に受け止めながら、記憶をひもといていくエネルギーにつなげられるよう大切に演じたいと思います」と意気込んでいる。
脚本はオリジナル。目覚めると1年間の記憶を失った主人公は婚約者、仕事の成功、亡くなっていたと思っていた親友、身に覚えのない幸せを手にする。だが、同時に殺人疑惑をかけられる。記憶を辿る中で、仕組まれた罠や記憶を失った理由の真実に迫っていく。主人公を取り巻くキーパーソンを馬場ふみか(29)、兵頭功海(26)、小池徹平(38)らが演じる。
2006年に「嫌われ松子の一生」(TBS)で子役デビューを果たした小野。以降、ドラマや映画を中心に数多くの作品に出演。昨年ダブル主演を務めた「初恋、ざらり」(テレビ東京)で連続ドラマに初主演。軽度の知的障がいと自閉症を患う女性を自然かつ繊細に好演し、より大きな注目を集めた。
中間利彦プロデューサーは小野の演技力を「“そこにいる”と自然に感じさせてくれる圧倒的にリアルなお芝居をされ、見ている人が共感するとともに引きつけられる」と絶賛。今作の主人公像を「二転三転する衝撃的な事実に直面するリアルな感情を、説得力を持って演じる必要がある非常に難しい役どころ」とするも、全幅の信頼を寄せてオファーをしたことを明かした。
中間氏が「心を揺さぶるオリジナルのラブサスペンスドラマを作ろう!」と2年前から動き出した今作。小野は「クランクイン前に最終回までの台本を仕上げます!」と言われたといい「作り手の皆さまの意気込みや愛情を決して裏切らぬよう、期待に応えられるように必死にやっていきたいと思います」と気合を込めた。
実際に台本を手にした印象を「人が亡くなったりもしますので、ずっしり重厚感のある作風」と表現するも「キャラクターたちが複雑に絡み合い、引っかかりを残しながら物語が進んでいく疾走感をぜひ楽しんでいただければ」とアピールした。