ソフトバンクから育成ドラフト9位指名を受けた大商大の岡田皓一朗投手(22)が2日、大阪府吹田市内の日本料理店「みやけ」で入団交渉に臨み、支度金300万円、年俸400万円で仮契約した。
岡田は最速151キロを誇る右の本格派。カットボール、スライダー、フォークも操り、「結果がすべての世界。1日でも早く支配下登録され、1軍で登板することができれば。大事な場面を任される、信頼される投手になりたい」と言葉に力を込めた。
智弁学園では2年春に背番号18でベンチ入りし、大商大では3年秋にリーグ戦初登板を果たした。真っすぐの威力、落差のあるフォークが最大の武器だ。担当の稲嶺誉スカウトは「直球の力強さ、フォークボールの質はすばらしいものがある」と期待を寄せる。
岡田には忘れられない言葉がある。大商大の恩師、富山陽一監督から授けられた言葉だ。「溺れたら、自分で泳げ」――。この言葉の意味を、岡田自身はよく理解している。「最終的には、何事もすべて自分の力で乗り越えなければなりません。厳しいプロの世界でも努力を惜しまず、これまで支えてくださったすべての方に恩返しができるよう、精いっぱい頑張ります。結果を出すことが一番の恩返しにつながる」と意気込んだ。
阪神からドラフト1位指名を受けた伊原陵人投手(24=NTT西日本)は智弁学園、大商大の2学年先輩にあたる。「高校、大学でもエースで、一緒に練習させていただいた先輩ですし、ずっと目標にしてきた方です。リーグは違うので、将来的に1軍の舞台で、交流戦や日本シリーズで投げ合うことができるよう、頑張っていきます」。身長1メートル87、92キロ。無限の可能性を秘めた魅惑の最速151キロ右腕が、大志を胸にプロの荒波へ飛び込む。
◇岡田 皓一朗(おかだ・こういちろう)2002年(平14)6月4日生まれ、大阪府大阪市出身の22歳。小4から平野ベースボールクラブで野球を始め、投手や捕手を務める。中学は大阪生野リトルシニアに所属。智弁学園では2年春に背番号18でベンチ入り。大商大では3年秋にリーグ戦初登板。1メートル87、92キロ。右投げ右打ち。