俳優の鈴木浩介（50）が、3日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」（月～金曜後1・00）に出演。10月17日に虚血性心疾患のため死去した俳優の西田敏行さん（享年76）への思いを涙ながらに語った。
鈴木は幼い頃に両親が離婚。小学4年時にドラマ「池中玄太80キロ」を見て「この人に会いたいなって。今思えば、理想の父親像を池中玄大に思ったんですかね」と主演の西田さんに憧れを抱くようになったという。
福岡県の高校を卒業後、西田さんに会いたい一心で一浪して上京し、青山学院大に進学。西田さんも在籍した劇団青年座の研究所に入り、その後、座員となって俳優の道に進んだ。テレビ朝日「ドクターX」シリーズでは共演もしている。
西田さんが亡くなる直前の10月8日に映画「劇場版ドクターX FINAL」の完成報告会見で同席していた鈴木は「遺作になっちゃったんですよね」としんみり。
さらに「すごく可愛がっていただいて、近くでご飯も食べさせていただきましたし、いっぱいコミュニケーション取れましたけど」と西田さんにたくさんお世話になったと感謝。その上で「常に憧れ、尊敬の存在というか、僕だからなんですけど、2人の写真ないんです。西田さんに“写真撮っていただけないですか？”って一度も言えたことがない」と2ショット写真が一枚もないと告白。「やっぱり常に背中を見続けながら…」と語ると涙が目からぽろぽろとこぼれ「憧れの人でした…」と声を詰まらせた。
そして「僕が経験してるので、本当に会いたいと思った人には会えるよって。夢じゃなくて現実ですからね。自分が思って思い続ければ、人はそこに向かって行くし、縁もできるし、そこで諦めないことと努力し続けることが大事なんだなって。我が子には正直に伝えられる言葉かもしれませんね」と本当に好きな人にはいつか会えると我が子に胸を張って言えると続けた。
ただ、西田さんがいないという現実に「まだね、悲しいです」と涙が止まらずハンカチで目元を拭い「よく泣くって怒られたんですけど、探偵ナイトスクープで西田さんもすぐ泣いてたから、大丈夫です。そこも引き継いでます」と涙もろさも西田さん譲りと口にした。