ラグビーリーグワン1部の三重は3日、東京都港区の本田技研本社で、24~25年シーズン所信表明会見を開いた。チームは今年9月、主な活動拠点を現在の三重県鈴鹿市から、26年に栃木県宇都宮市へ移転すると発表済み。今月21日に開幕する今季を含め、三重での活動は残り2シーズンとなる。
会見に出席した前田芳人ゼネラルマネジャー(GM)は、移転に向けて「栃木県はスポーツが非常に根付いた土地柄だが、バスケット、サッカーなど他競技が根付いているところに、後からラグビーが入る。大歓迎で迎えられることになっているが、その中で他競技とうまくやりながら、三重のように栃木を盛り上げたい。根付かせるのは大変な作業になると思う」と展望を示した。
チーム幹部によると、栃木県内の事業所にはホンダ本社の従業員が約1万5000人在籍しており、鈴鹿製作所の約6000人を大きく上回る、一大“城下町”になっているという。当初は同じく複数の事業所がある埼玉県への移転を視野に入れていたものの、ホストスタジアムの選定に難航。宇都宮市にある球技専用の栃木県グリーンスタジアムを使用できるめどが立ち、栃木県への移転が決まった。
新たな活動拠点(練習グラウンドとクラブハウス)は栃木県内にあるホンダ本社の所有地に新設する予定。また移転に伴いチーム名(三重ホンダヒート)も変更となるが、企業名の有無や愛称(ヒート)の変更、チームカラーの変更などは、今後検討するという。