今夏のパリ五輪射撃混合エアピストルで、シンプルな装備ながら銀メダルを獲得し、日本では「無課金おじさん」の愛称が付いて話題となったユスフ・ディケチ(51)が3日、羽田空港着のターキッシュ航空機で来日を果たした。今回の滞在は8日までで、強化指定選手の指導や大会に出場する予定となっている。
21年の東京五輪以来、3年ぶり2度目の来日だというディケチは、到着ロビーでは待ち受けた多くのファンのサインや写真撮影に応じるなど、長旅の疲れを感じさせない様子で対応。その後、取材に応じ、「(トルコと)兄弟国の日本に来られて感謝したい。(自分が注目を浴びているが)若い人が少しでも射撃に興味を持ってくれればうれしい」と話した。
51歳のディケチは、すでに現役続行を表明している。パリ五輪直後に英公共放送BBCのインタビューを受けた際には、「2028年のロサンゼルス大会では、私とパートナーが金メダルを獲得します」と宣言し、55歳で迎えるロサンゼルス五輪での金メダル獲得を目指している。
競技時はユニホームのTシャツに、装備は耳栓だけというシンプルな装備だったディケッチ。この日も紺色のブレザー、カーキ色のパンツ、茶色の革靴というシンプルな服装だった。