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篠山紀信さん お釈迦様“激写” 誕生日に偲ぶ会開催 野田秀樹氏弔辞「極楽でシャッターを」

スポニチアネックス 2024年12月4日 4時13分

 1月4日に83歳で永眠した写真家の篠山紀信さんを偲(しの)ぶ会が、誕生日に当たる3日に東京都港区のオークラ東京で開催された。作家の林真理子氏(70)や歌舞伎俳優の市川團十郎(46)、中村勘九郎(43)と中村七之助(41)兄弟、西田ひかる(52)ら約400人がジャンルの垣根を越えて出席。時代と並走した写真家に敬意を表し、元歌手の沙織夫人(70)が気丈に対応していた。

 対談経験のあるフリーアナウンサーの有働由美子(55)の司会で会は進んだ。バラで飾られた祭壇の中央に置かれた遺影は2012年に事務所スタッフが撮影した笑顔の一枚。会場後方には代表作の展示コーナーも設けられて出席者が足を止めて見入っていた。

 篠山氏が公演写真を多く手掛けた「NODA・MAP」の野田秀樹氏(68)が弔辞をささげた。「乗せた割には深追いしない。恋愛の達人のような方」と巨匠を形容した野田氏は「極楽へ行った篠山さん。きっと今頃はお釈迦(しゃか)様のそばに背中を向けて近づいて、油断させたところを振り向きざまにシャッターを押してるのではないでしょうか」と語りかけた。

 團十郎は「17歳の時に初めて先生に撮ってもらいました。その頃、わんぱくだったから、“巨匠の髪形は本物なのかしら”と引っ張ってみたら、いつもは怒らない先生が凄く怒りました。ごめんなさい」と遺影に謝罪しつつ「先生の写真は我々の中で生き続けます」と締めくくった。

 親族を代表して長男で篠山事務所の有紀氏が「父の写真がこれからも多くの方々にとって時代の映し鏡であってほしいと、私はそう思います」とあいさつ。有働アナが沙織夫人にも「前に出て」と涙ながらにお願いする一幕があったが、夫人はやんわり断り、黒子に徹した。

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