経済アナリストの森永卓郎氏(67)が4日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演。伊東良孝万博相は3日の閣議後記者会見で、2025年大阪・関西万博の会場警備費について、国負担分を55億円増やすと明らかにしたことに言及した。
伊東氏は「(各国の)政府要人が相当数来る見込みとなり、警備費を積み上げた」と述べ、24年度補正予算案に計上したことを明かした。警備費を含む会場内の安全確保に関する費用総額は約199億円と示していたが、約255億円になる。要人警護のほか、車両出入りを円滑にする設備の整備費なども盛り込んだ。
伊東氏は、万博開催を宣伝する費用も29億円増額し、補正予算案に盛り込んだと説明。今年2月にPR費用を約40億円と公表し、全国的な機運醸成に向け拡大させる予定だったという。
森永氏は、増額が続く万博費用に「最初っから万博がうまくいくように見せかけるために過少計上したんじゃないかと私は思う。だけど近づいてきたから、そろそろ本当のことを言わなきゃいけないと。こういう形でどんどん費用が増えていって、いざ来年やってみたら真っ赤っかになる。それが全部国民負担になるというのが私が予想する自体」と言い、大阪府、大阪市民は二重、三重のさらなる負担になると指摘。
伊東氏が「警備費を含めた警備の増減というのは、ある話。臨機応変に対応していかないといけない。なんせあと半年という差し迫った状況なので、やむを得ないということで理解していただきたい」としていることには、「やむを得ないじゃないでしょう。今、半年もあるんだから、今からでも中止してもいいんじゃないかなと思いますけどね、万博自体を」と自身の考えを述べた。