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【井上尚弥と一問一答(2)】アマトップの原田周大ともスパー「やりあうことできた。凄く手応えつかめた」

スポニチアネックス 2024年12月4日 17時54分

 ◇プロボクシング WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 4団体統一王者 井上尚弥(大橋)<12回戦>WBO・IBF1位 サム・グッドマン(オーストラリア)(2024年12月24日 東京・有明アリーナ)

 プロボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31=大橋)が4日、横浜市内の所属ジムで、WBO&IBF同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)との防衛戦(24日、有明アリーナ)へ向け、公開練習を行った。Tシャツを着たまま、シャドーボクシングとサンドバッグ打ちを各2ラウンド披露した。

 井上との主な一問一答は以下のとおり。

 ――2017年以来の年間3試合。前回と比べて。

 「あの時とは調整をするにあたっての意識だったり、ボクシングに対する向き合い方というものも凄く変わってきてると思う。この3試合というのは自分にとって、あの時とは違う、プラスに動いてるかなと。1つ1つ自分の体に対しても、そのトレーニング内容に対しても、しっかりと向き合うことができているので、凄く自分にとっては、コンディション、体調、モチベーションを含めて、切らさずにできた良い年だったかなと思います」

 ――サウジで契約してからの反響。

 「反響も凄いありましたし。日本のこのボクシング、軽量級でそういった契約ができるということに対しても、やっぱり夢を与えたと思うし、次の試合っていうのは、ベルトラインに(スポンサーの)リヤドシーズンというのも入れて挑む一戦ではあるので、自分としても楽しみな一戦になります」

 ――先ほど、来年は海外が多くなってくると。もしかするとこの試合から日本での試合が空くかもしれないという意識は。

 「そういう意識も少なからずあるので、今回のイブ決戦はしっかりと会場で目に焼きつけてほしいなと思います」

 ――だからこそどんな試合を見せたい?

 「さっきも言ったように、初めて来る、ボクシングに詳しくないお客さんにはKOシーンをしっかりと届けたいなと思うし、ボクシングファンには細かい技術戦を見せたいなと思ってます」

 ――10年間世界王者を保持し続けるのは大変なこと。守り続けることの難しさは。

 「この10年、自分としては大変だとか、王座を守り続ける、勝ち続けることに対して大変という思いを持って過ごしてきたことはないので。ボクシングが好きで、強くなりたくて、強いヤツと戦いたくて、という思いでやってきた結果が、この10年だと思うので。この先も変わらずボクシングが好きであり続ける以上、その気持ちは変わらないと思います」

 ――最高到達点、これから先どこへ向かっていく。

 「まず3年前、5年前でも今、自分がここにいるというのは想像できてなかったことなので。ここから1年先、2年先っていうのは、自分でも想像ができてないぐらいのものだと思うので。1つ1つ結果を出してクリアしていった先に、自分が満足する、納得する場所にいれたらいいなと思います」

 ――ここ最近はディフェンシブな相手が多く、やりづらさも感じていると思うが、そういう相手をより捕まえる、倒すという練習もやっているのか。

 「もちろん、そういう練習もしてますけど、まずはしっかり勝ちに徹すること、判定でもという気持ちでやってるので。まずは勝ちにつなげることが自分としては一番大事なんだと。もちろん相手がそういう守りに徹してきたとしても、それはそれで勝ちをつかむというところを目指してます」

 ――(アマのパリ五輪代表)原田周大選手とのスパーリングはどのくらい、いつ頃やったのか。

 「3、4回…トータル20ラウンドぐらい」

 ――11月に?

 「そうです。11月です。(原田が)世界選手権に行く結構ギリギリまでやってもらってたので。グッドマンにもテンポ的にも似てますし、逆に海外から呼ぶ選手(パートナー)にはない細かい技術もあるので、今回お願いしました」

 ――アマトップとやるのは久しぶり。

 「久しぶりですね。テンポも速いんで慣れるまでは大変ですけど。まあ、それでもそのテンポにしっかりついていくことが、ついていくことというか、やり合うことがそのテンポでもできたので、グッドマン戦でも凄く手応えはつかめたかなと思います」

 ――割と手数の多い、テンポも速いグッドマンについていく狙いか。

 「そうですね。もちろん接近戦でも、グッドマンの土俵でも戦えるように準備してます」

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