F1のオランダGPが2026年で開催終了になることが決まった。F1の運営会社が4日、開催地との契約を1年延長する一方で、26年を最後に同GPが年間カレンダーから外れると発表した。
1952年に始まったオランダGPは、ザントフォールト・サーキットを舞台に85年まで断続的に開催。騒音などの問題で86年以降は開催されていなかったが、2021年に復活すると同国出身のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の総合4連覇と時期が重なり、毎年のようにチケットが完売するなど人気を集めてきた。
現在のF1世界選手権シリーズは過去最高の年間24戦を実施。主催者は今後、アフリカでの開催を検討する一方で、欧州ラウンドは各国で交互に行う案も計画している。F1のステファン・ドメニカリCEOは声明で、オランダGPを成功させてきた関係者に感謝しつつ、「代替開催など多くの選択肢が検討されたが、素晴らしいレースを26年に終わらせるというプロモーターの意思を尊重する」とコメント。同GPのディレクター、ロバート・ファン・オーバーダイク氏は「イベントの開催を継続することで得られる機会と、その他のリスクや責任とのバランスを取らなければならない」と説明した。
25年のオランダGPは8月29日から31日まで開催。最終年の26年には初めてスプリントレースが実施される。フェルスタッペンは同GPが復活した21年から3年連続優勝を果たしたが、第15戦として8月25日に決勝が行われた今季は2位に終わっていた。