ラグビーリーグワン1部の神戸は7日、神戸市内でシーズン開幕前会見を開いた。
今季は阪神・淡路大震災から30年を迎えるシーズン。クラブOBの弘津英司チームディレクターは「選手の時に神戸市内で震災を経験し(当時は)ラグビーができる環境ではなかった。それでも、市民の方の理解や励ましの声でラグビーを続けられた。それがあって、今のスティーラーズがある。我々にとっても特別なシーズンになる。リーグワン初優勝を飾って、応援してくれる人たちと喜びを分かち合いたい」と言葉に力を込めた。
その思いは選手たちも同じだ。元ニュージーランド代表LOレタリックとともに共同主将を務める日本代表SO李承信は「今、スティーラーズが自由にラグビーを続けられているのは(震災時に支えてくれた)その方々のおかげ。今シーズンは特に、神戸のために優勝したい思いが強い」と決意を示した。
リーグワンになってからの過去3季は7位、9位、5位。2週間後の21日に敵地ヤマハスタジアムで静岡との開幕戦を迎える中、レタリックは「シーズンが始まるのが楽しみ。昨季の学びをどう生かせるか」と語った。