◇明治安田J1リーグ最終節 神戸3-0湘南(2024年12月8日 ノエスタ)
明治安田J1リーグは各地で最終節が行われ、神戸がホームで湘南を下し、史上6クラブ目のリーグ連覇を達成した。
三つ巴の争いを制した。最終節を前に優勝の可能性を残したのは、連覇を狙う首位・神戸、9年ぶり4度目の制覇を目指す2位・広島、初のJ1挑戦で初優勝を見据える3位・町田。最終節で3クラブが優勝を争うのは、14年にG大阪、浦和、鹿島が死闘を演じて以来10年ぶりとなった。
試合は前半26分、右サイドからDF酒井高徳がクロスを入れると、FW武藤嘉紀が反応してヘディングシュート。これはGKに阻まれたものの、こぼれ球をFW宮代大聖が押し込み先制に成功した。43分にはFW佐々木大樹のパスに武藤が合わせ、リードを広げた。後半25分にはMF扇原貴宏が左足でネットを揺らし、今季初ゴールが連覇を大きく引き寄せる貴重な追加点となった。
神戸は今季、天皇杯で5季ぶり2度目の大会制覇を達成。リーグ戦との2冠を果たし、その強さを改めて知らしめた。試合後、武藤やMF山口蛍は涙をこぼすなど、万感の優勝となった。
▼FW武藤嘉紀 連覇できて本当に幸せ。一戦一戦を100%でやってきた結果。苦しい思いをしたが、何一つ投げ出すことなく全てサッカーに捧げた結果だと思うので本当にうれしい。引き分けは考えず、90分間にすべてをかける気持ちで全力で臨みました。この1戦にかける思いがファン、サポーターの方も含めピッチに充満していた。素晴らしい結果になった。一人一人が練習か100%で臨む結果、いい材料となって皆で成長できるいい循環があるのがヴィッセルの強さの秘訣だと思う。
▼FW宮代大聖 素直にうれしいですし、ホッとしています。天皇杯と同じで誰でも決められるゴールだったので。皆に感謝です。まだまださこくん(大迫)よっちくん(武藤)にはかなわないが、もっと成長してチームを勝たせる選手になりたい。(今年の神戸は)めちゃめちゃ強いです。ヴィッセル最高~!
▼吉田孝行監督 俺らが1番!俺らが強かった!それだけです。選手が立ち上がりから90分間、前へ前へプレーした。これが僕のサッカーだしヴィッセルのサッカー。体現してくれた選手に感謝します。チームとしてやるべきことを徹底したこと、基準というかこれをできなければ試合に出られない、いい競争でお互いに高め合ってきた。この過密日程でこれだけ多くの試合をできたのはチーム皆のおかげです。より多くの勝利を今季は手にした。皆のハードワークに感謝。