◇F1第24戦アブダビGP 決勝(2024年12月8日 ヤスマリーナ・サーキット=1周5.281キロ×58周)
F1世界選手権シリーズは8日決勝のアブダビGPで今季の全日程を終了し、マクラーレンが26年ぶりにコンストラクターズ(製造者部門)タイトルを獲得した。ミカ・ハッキネン(フィンランド)とデービッド・クルサード(英国)を擁した1998年以来、通算9度目の王座獲得。全24戦のうちランド・ノリス(英国)が4勝、オスカー・ピアストリ(オーストラリア)が2勝の計6勝だったが、2人がコンスタントにポイントを積み重ね、シャルル・ルクレール(モナコ)とカルロス・サインツ(スペイン)で計5勝のフェラーリを14ポイント上回った。
3連覇を狙ったレッドブルは3位。マックス・フェルスタッペン(オランダ)が最多の9勝を挙げて4年連続のドライバーズタイトルを決めたものの、シーズン途中からは序盤戦の圧倒的な強さが影を潜めた。また、セルヒオ・ペレス(メキシコ)が今季0勝と不振だったことが響いた。
中位グループではピエール・ガスリー(フランス)が終盤戦でポイントを荒稼ぎしたアルピーヌが6位。小松礼雄代表の作戦がたびたび光ったハースが昨季の最下位から7位と健闘した。角田裕毅のRBは8位にとどまった。
▼ノリス 自分自身だけでなくチーム全体が素晴らしい気分。本当によくやってくれた。全員を誇りに思う。素晴らしい旅路だった。マクラーレンのみんなにおめでとうと言いたい。コンストラクターズを勝ったので来年はドライバーズタイトルを獲りたい。
▼マクラーレンのザック・ブラウンCEO チームは完璧だったが、私だけは(レース中の)2時間、心臓発作を起こしそうだった。来年はコンストラクターズを再び獲り、ドライバーズタイトルに挑戦する。ランド(ノリス)とオスカー(ピアストリ)にやってもらう。
▽コンストラクターズ選手権順位(カッコ内は今季ドライバー、数字はポイント)
(1)マクラーレン(ノリス、ピアストリ)666
(2)フェラーリ(ルクレール、サインツ、ベアマン)652
(3)レッドブル(フェルスタッペン、ペレス)589
(4)メルセデス(ラッセル、ハミルトン)468
(5)アストンマーチン(アロンソ、ストロール)94
(6)アルピーヌ(ガスリー、オコン、ドゥーハン)65
(7)ハース(ヒュルケンベルク、マグヌセン、ベアマン)58
(8)RB(角田裕毅、リカルド、ローソン)46
(9)ウィリアムズ(アルボン、サージェント、コラピント)17
(10)キックザウバー(ボッタス、周冠宇)4