◇フィギュアスケートGPファイナル最終日 (2024年12月7日 フランス・グルノーブル)
男子は、SP4位の佐藤駿(20=エームサービス・明大)はフリー3位の合計270・82点で初表彰台の3位。世界王者でSP首位のイリア・マリニン(20=米国)がフリーは2位となり、292・12点で2連覇した。
19年ジュニアGPファイナルを制した佐藤が、シニアで初の表彰台に滑り込んだ。
フリーでは、最大の武器である大技4回転ルッツを決め、4―3回転の連続トーループなども質高く決めた。同年代の鍵山と表彰台に立ち「メダルを目標にしていた。率直にうれしい」と実感を込めた。
今季は好調を維持し、全日本選手権では頂点もうかがう。「もう時間がない。帰ってからすぐ、特にSPを練習したい」と頭を切り替えた。
≪マリニンは珍しくミス多発≫世界王者のマリニンが、珍しく細かなミスを重ねた。最難関のアクセル含む4回転全6種7本、コンビネーションジャンプを全て基礎点の上がる後半に跳ぶ異次元構成だったが、ルッツで転倒し、全てのジャンプが回転不足の判定となった。それでも逃げ切って2連覇を達成。圧倒的な強さを見せ続ける20歳は「あの構成でプログラムを通せて誇りに思う」と殊勝に語った。