◇第3回現役ドラフト
昨年と同じく、今年も3人のドラフト1位選手が指名され、新天地へ移籍が決まった。
西武が獲得したロッテ・平沢は仙台育英時代から騒がれて、15年ドラフト1位で入団。球団の将来を背負う遊撃手として期待されたが伸び悩み、9年目の今季は1軍出場がなかった。「いいことも悔しいこともありました。全てが大切な思い出です」。現在は内外野を守れるユーティリティー性も武器。今季最下位の西武は打撃力向上が最優先課題で、チャンスは多いはず。来季へ向けて「同じパ・リーグ。(ロッテとの)対戦が楽しみですし、ZOZOマリンでの試合も楽しみ。新天地で心機一転、頑張ります」と活躍を誓った。
東洋大から18年ドラフト1位でDeNAに入団した上茶谷は、日本シリーズで対戦したソフトバンクに移籍する。先発、救援ともにこなせる万能右腕は現在、メキシコでのウインターリーグに参加中。移籍の発表は現地時間の深夜だったが、球団を通じて「チームメートと過ごした時間は財産です。僕は横浜スタジアムが大好き。新天地で活躍する姿をお見せできるように頑張りたい」と話した。名前は平沢と同じ「大河」。来季は新たな舞台で大河ドラマを描く。
広島からヤクルトに移籍の矢崎は慶大出身で16年ドラフト1位。昨季は栗林の代役として24セーブを挙げた。「いい転機と受け止めたい。勝利に貢献できるようベストを尽くす」。来季は大学時代にプレーした神宮が本拠地。高津監督は「非常に特徴のある投手。もちろんリリーフです」と期待した。