阪神ドラフト5位・佐野(日本海富山)が“おかわり君”となって体重増を目指す。球団発表は1メートル78、81キロだが現在は80キロ。前夜に寮ですき焼きを堪能して1キロ増量に成功。1月の合同自主トレまでにあと3キロ増やし、83キロ到達が目標だ。
「凄くおいしくて、すぐ体重を増やせそうな気がする。83キロが自分にとって一番動ける体重なので、そこまで持っていきたい」
巧打と守備が売りの遊撃手。プロ選手にしては細身だが、驚異の大食漢だ。富山時代は体重増のため、朝に2合、昼に3合、夜に3合、間食で2合。計1升の白米を、大好きな納豆とともに食べてきた。「一度に4合まではいかないですけど、1日の間なら15合くらいは食べられると思います」。しかし、放っておくと痩せてしまう体質。それだけ食べても体重を維持するのが精いっぱいだった。佐野にとって1日で体重が1キロ増えることは異例。“寮メシ”のありがたみを実感した。
チームメートになる先輩選手とあいさつを交わした際、体の大きさに圧倒された。「投手の投げる球にも、野手の打球の速さにも、今のままでは負けてしまう。まずは体を大きくしたい」。目標とする阪神OB・鳥谷敬氏のような鉄人になるため、“爆食い”で屈強なボディーを手に入れる。(松本 航亮)