元日本ハムの岩本勉氏(53)が、広島などで活躍した高橋慶彦氏(67)のYouTube「よしひこチャンネル」に出演。同学年の日本ハム・新庄剛志監督(52)の采配について語った。
岩本氏は3年目で実を結んだチームの成長を指摘。1、2年目は失敗したトリックプレーが、経験を積んだは今季は成功した例を振り返った。
今年5月15日の西武戦(エスコンフィールド)。3点リードの2回2死一、三塁で、一塁走者のスティーブンソンが二塁へスタート。それを見たマウンドの隅田が一塁へ送球し、一塁手がスティーブンソンを追いながら二塁へ送球。その間に三塁走者の水野が本塁へスタート。スティーブンソンが一、二塁間に挟まれている間に水野が生還した。
これまでも何度か仕掛けたトリックパターンだったが、3年目で初めて成功。ベンチの新庄監督はバンザイをして喜んだ。
それを聞いていた高橋氏は「それはフォース・ボークじゃないか」と指摘した。
「南海が一番最初。野村(克也)さんの頃から。南海色があるコーチはフォース・ボーク知ってる。俺たちカープもやっていた」と説明した。
高橋氏の時代の広島・古葉竹識監督も南海で選手、コーチを経験した。そして、新庄監督も阪神で野村監督の下で3年間プレー。
ひとつのトリックプレーで野村南海、古葉広島、新庄日本ハムが繋がった。奇抜なようで実は歴史を受け継いだ新庄采配。高橋氏はうれしそうな笑顔を見せた。