J1初挑戦のシーズンを3位で終えたFC町田ゼルビアの7選手が11日、JR・小田急町田駅近くの商店街を訪れ、フラッグやポスター掲示などでチームを応援するホームタウンの人々にシーズンの報告と応援への感謝を伝えた。
町田は最終節まで優勝争いに加わり、初昇格チームとして過去最高となる3位の好成績を収めた。この日はチーム副将のMF下田北斗、MFバスケス・バイロンらが町田の中心街で今季試合結果などを掲載したチラシを配布し、シーズン報告と来季の来場を呼び掛けた。ファンからのサインや記念撮影の求めに快く対応。応援フラッグを掲示する商店会の代表者や町田商工会議所を訪れ、職員らからねぎらいの言葉や拍手が送られた。
町田の繁華街を歩く機会があまり多くないという下田は「奥の方の道にもタペストリーが並んでいたり、あらためて応援してもらえているのを感じた」と再発見があった様子。最終節の8日鹿島戦の悔しい敗戦から数日が経過し「3位は胸を張れる結果だと思う。ただ、優勝のチャンスがあった中で逃したところはあと少しの差のようで、まだ大きな差とも捉えられる。何が足りなかったかを考えながら来季に向かいたい」。来季のチーム目標には「個人の僕が言っていいか分からない」と前置きしつつ「タイトルを一つ取ることができれば、クラブがより大きく成長するチャンスになる」とクラブ初のタイトル獲得に意欲を見せた。
この日選手が訪れた「栄通り商店会」は、シーズン中の9月に開催する祭りに複数選手が参加するなど、クラブと深い関係を築いてきた。園田鉄司会長は「街を明るくしてくれている。去年のJ1昇格パレードも多くの人が集まり、市民の意識も変わってきた。来季こそJ1優勝で、さらに名前が行き渡るよう応援していきます」とエールを送った。