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ロッテ 石川柊太の獲得発表 3年総額6億円「覚悟と勇気を持って」

スポニチアネックス 2024年12月12日 5時33分

 ロッテは11日、ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使した石川柊太投手(32)を獲得したと発表した。3年総額6億円規模の好条件で合意した。吉井理人監督(59)が交渉に同席するなど熱意を伝え、巨人、ヤクルト、オリックス、さらに残留を求めていたソフトバンクも加えた5球団による大争奪戦を制した。

 これ以上ない朗報が届いた。5球団との交渉の末、ロッテ入りを決めた石川柊は球団を通じて「リーグ優勝、日本一を達成し、吉井監督を胴上げし、ファンの皆さまに喜んでいただける投球をする覚悟と勇気を持って戦っていきます」とコメントを寄せた。

 東京出身で在京志向が強い右腕の争奪戦には、セ・リーグの巨人やヤクルトも獲得に動くなど、宣言残留を認めるソフトバンクやオリックスも含めた大争奪戦が展開されていた。11月30日に都内で行われた初交渉では、3年総額6億円規模の好条件を提示。吉井監督も同席し、どれだけ必要としているかをアピールした。その後にソフトバンクと再交渉するなど、熟考していた石川柊サイドから前日に入団の連絡があり、この日の発表に至った。

 今季10勝の佐々木がポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指しており、今オフは先発投手の補強が急務だった。石川柊は13年育成ドラフト1位からはい上がり、20年には最多勝&勝率の2冠に輝くなど通算56勝。特にZOZOマリンでは、球場特有の海風が得意のパワーカーブにさらなる変化を加え、通算18試合に登板して7勝1敗、防御率2・47の好成績とあり、吉井監督は「前から凄いピッチャーと思いながら見ていた」と絶賛。今度はソフトバンクの強力打線が相手となるが“マリン巧者”の加入は何よりも心強く、指揮官は「(先発)ローテーションの柱の一人として大いに期待しています」と続けた。

 「これまで携わっていただいた全ての方々に感謝申し上げます」とのコメントも寄せた石川柊。2005年以来、20年ぶりのリーグ優勝と、リーグ3位から「史上最大の下克上」と称された10年以来の日本一奪還へ、強力なピースが加わった。(大内 辰祐)

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