真っ青な空と海。常夏の心地よい風にテンションは自然と上がる。巨人は10日(日本時間11日)、優勝旅行先のハワイに到着。人生初のハワイで、自身のインスタグラムには宿泊するホテルから望める絶景を投稿した浅野は「楽しいっす。住みたいっす」と笑った。
浮かれているだけではない。頭のどこかで「野球」を忘れず、今回もバットや練習着を持参した。2年目の今季は8月に満塁弾を放つなどして台頭。シーズン終盤は1軍に定着し、40試合で打率・240、3本塁打、18打点の成績を残し、チームの4年ぶりとなるリーグ優勝に貢献した。「楽しみながら、練習はします」とバットを振り、砂浜をダッシュして足腰をなまらせないつもりだ。思いは来季にレギュラー定着を狙う萩尾、佐々木、中山も同じ。仲良し4人組で初日は街に繰り出してアロハシャツを購入するなど買い物を楽しんだが、2日目以降は時間を見つけて練習する意向だ。
浅野は高卒3年目で外野のレギュラー定着を狙う来季に向け「今年はチャンスで打てなかったので、来年は打点は70以上を目標にしたい。(70打点は)1軍に定着していないといけない」と目標を掲げている。ここまでのFA戦線では阪神・大山、ソフトバンク・石川の獲得を逃しているが、浅野ら若手にとってはチャンスと言える。
浅野はハワイから帰国後は「サボれる状況をつくって、どれだけサボらずできるか。精神的にも鍛えたい」との理由で、単身で自主トレを行う予定。オンとオフを切り替えながら、南国で英気を養う。
《阿部監督充実初日 菅野らとゴルフ》阿部監督や一部選手らはハワイに到着後、ホノルル空港からホノルルカントリークラブに直行。「楽しみはゴルフしかない」と語っていた指揮官は、坂本や戸郷、自主トレのため一足先に現地に入っていた菅野らとゴルフを楽しんだ。「あとは行ける日はハワイの街をランニングして」と日課のランニングなどを行いながら、充実の時間を過ごす予定だ。