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中瀬ゆかり氏 親交あった小倉智昭さん語る 毒舌キャラは見せかけで「誰よりも気づかいできる優しい人」

スポニチアネックス 2024年12月12日 11時24分

 新潮社出版部執行役員の中瀬ゆかり氏(60)が12日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演。9日に膀胱(ぼうこう)がんのため77歳で死去したキャスター小倉智昭さんを追悼した。

 今年2月に社会学者の古市憲寿氏が聞き手となり、小倉氏が生い立ちから仕事観、人生論までを語った「本音」(新潮社)を刊行。中瀬氏は「その辺から濃密に会っていて、よくご飯も食べていた。小倉さんも6月生まれの双子座で誕生日が近かったので、合同で誕生会をやったりしていた。最後に小倉さんと連絡を取ったのが10月。定期的におもしろそうな本を送って、小倉さんから感想がくるというやり取りをしていた。10月に送った本におもしろかったって感想をもらって、最後の文章が“今、ちょうどハッピー聞いています”って(文章を)打ってくれていた。“ピンクの乳首の話をして、あまりにもくだらないので笑っちゃいました”ってつい最近ですよ。LINEを見ていたら最後のメッセージが“ハッピー聞いています”だったんだなと思って凄く胸がいっぱいになりました」としみじみと振り返った。

 中瀬氏は小倉さんが総合司会を務めたフジテレビ「情報プレゼンター とくダネ!」にもコメンテーターとして出演。「みなさんも分かっていると思いますけど、はっきりモノをおっしゃるし、毒舌で厳しいことも言う意地悪キャラと思っている方もいらっしゃると思いますけど、実は誰よりも気づかいができるめちゃくちゃ優しい人で歴代のコメンテーターは小倉さんのことが好きだった。そういう人たちの会もあって小倉さんを囲んでワイワイやったりもした。誰からも慕われていて、お父さんみたいな。何を言っても怒ることなく物凄い温厚でどんな発言でも受け入れてくれておもしろく返すユーモアもあった」と懐かしんだ。

 小倉さんは読書家でもあったという。「物凄い量の本を乱読的にいろんなタイプの本を読んで、その感想も小倉さん独特の切り口で面白かった。小倉さんとの話は尽きなかったですね」と明かした。

 愛妻家である一面も紹介。「奥様のことを愛しきった感じ。奥様は実家のお母様のお世話もあったので、“あなた、自分の好きなものに囲まれて生きたい人なんだから、リフォームして自分の好きなものをいっぱい置いたらいい”って亡くなる直前に好きなコレクションに囲まれて素晴らしいリフォームをした。奥様が“週3回通ってくるのが待ち遠しくってね”って離れて暮らすことで仲良くなっちゃった。“この間なんか手をつないで帰っちゃったよ”ってのろけていて、いい関係だなと思っていたんですよね」と秘話も披露した。

 「見え透いたお世辞は絶対に言わない人だった」とし「小倉さんが面白いって言ったら面白いし、褒めてくれるのは本気でうれしかった」と話した。「ハッピーにも5時に夢中にも出てくれて、“俺、下ネタ大好きだから。くだらない話ほど燃えるんだよ”って万能でした」と振り返った。

 また、ナレーターとしても「七色の声」を持っており「競馬の実況も元々されていた。競馬実況もその場で即興でやってくれて、架空実況でちょっと下ネタも入れながらね」と過去の経歴も紹介した。自身が褒められると照れる一面もあったそうで「自分が持ち上げられると照れちゃって、凄い可愛げがある男性だと思っていた。シャイな笑顔が頭から離れません」と話した。

 自身の病気も隠すことはなかった。「分からない人が多い中であえて(自身の病気のことを)話す中で多くの苦しんでいる人やこれから闘う人に少しでも参考になればという思いで病気について語られていた」と明かした。

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