ロッテからスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の獲得を目指し、カブスが佐々木と代理人のジョエル・ウルフ氏にプレゼンテーションを提出したと11日(日本時間12日)、大リーグ公式サイト「MLB.com」が報じた。
同サイトによると、カブスのジェド・ホイヤー編成本部長がウインターミーティング3日目となったこの日、佐々木側にプレゼンテーションを提出したことを明らかにし「誠也と昇太は本当に良い経験をした。日本の選手にとって、ここ(カブス)は魅力的な移籍先だと思う」と語ったという。
カブスは21年シーズンオフに鈴木誠也、鈴木の代理人でもあるウルフ氏に詳細なプレゼンテーションを行い、5年総額8500万ドル(当時約101億円)の巨額契約で入団をまとめた。昨オフは今永とも4年総額5300万ドル(約77億円)で契約した。
カブスのカーター・ホーキンスGMは鈴木と今永のシカゴでの経験から得た見識が、他の日本人選手に球団を売り込む上で役立つとしつつも「彼らの仕事ではない。意見を求め、フィードバックを得たいが、それ以上の目的で彼らを利用しようとしているわけでない」と佐々木勧誘の過程で鈴木、今永の両選手に“出馬要請”はしないと語ったという。
ホイヤー編成本部長が他の球団スタッフとともに来日して選手を視察し、日本球界の把握に努めており、ホーキンスGMは「ここ数年私たちが重視してきたこと。選手たちがカブスがどんなチームなのか理解できるようになり、ポスティングされたりフリーエージェントになったりした際に、最初の会話がしやすくなると思う」とそういった行動が今回の佐々木獲得へのプレゼンテーションなどで役立つとした。
同じく佐々木獲得を目指すパドレスは、マイク・シルト監督がダルビッシュが交渉の場に同席する見通しを語っている。