女子ゴルフの海外メジャー全米女子オープンで今年3年ぶり2回目の優勝を飾った笹生優花(23=アース製薬)が12日、都内で同大会優勝記念記者会見を開いた。
会見の冒頭、全米女子オープン最終日の映像が流れた。笹生は当時の自身のプレーを思い出し「その週は安定的にパットが凄く良かった。パットに助けられた試合かなと思う」と勝因を明かした。
初優勝した21年はフィリピン国籍だったが、今年は日本国籍で2度目の制覇。異なる国籍での優勝は大会史上初。メジャー2勝目は男女を通じて日本勢初の快挙。「(2度目の優勝は)光栄に思っているし、いろんな試合に勝って、もっとレベルアップできるように頑張りたい」と貪欲な姿勢を示した。
今季はトップ10入り3回。ポイントランクは19位だった。日本代表としてパリ五輪にも出場(54位)した。この1年を振り返り「毎週良い思い出もできた。いろんな経験をしつつ、楽しい1年、楽しいシーズンだった」と総括した。
来季に向けては「ケガせずシーズンを終えたいのが第一の目標。(優勝したい試合は)どの試合でも良い。チャンスをつかむことができれば」と米ツアー3勝目を切望。「全メジャーで優勝したいという夢はあるけど、簡単に勝てる試合ではないので、まだまだ練習が必要だと思う」。シェブロン選手権、全米女子プロ、エビアン選手権、全英女子オープンという残り4大会を制し、メジャー5冠達成する夢も口にした。
今週まで行われた最終予選会を5人が通過し、来季は過去最多13人の日本人が米ツアーで戦うことになった。「凄く良いことだと思う。世界のトップの米ツアーで戦っていけることは楽しいこと。みんなでゴルフ界を盛り上げていければなと思う」と仲間が増えることを歓迎した。