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堤駿斗“白米パワー”で減量不安なし! 元世界王者戦へ「インパクトある勝ち方を」 畑山隆則氏もエール

スポニチアネックス 2024年12月12日 14時56分

 ◇プロボクシング WBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦 堤駿斗《12回戦》レネ・アルバラード(2024年12月31日 東京・大田区総合体育館)

 前東洋太平洋フェザー級王者でWBA世界スーパーフェザー級9位の堤駿斗(25=志成)が12日、都内の所属ジムで練習を公開した。元世界王者でWBA同級14位のレネ・アルバラード(35=ニカラグア、34勝22KO14敗)戦へ「フェザー級時代はこの時期に体がしんどく、気持ち的にも疲労していた。ただ今は体調も良く、メンタルもいい状態。階級を上げて調子の良さを感じている」と充実の表情を浮かべた。

 堤は今年4月の元WBA世界バンタム級王者アンセルモ・モレノ(パナマ)とのフェザー級ノンタイトル戦では前日計量で体重超過。試合後はスーパーフェザー級への転級意向を明かし、次戦が転級初戦となる。「この時期にしては凄い食べられている。疲労感も少なくいい状態」と心身の充実ぶりを強調。フェザー級時代は一日約500グラムしか口にしなかったという白米を現在は約700グラム摂取。「炭水化物をしっかりとって、練習の質を上げて追い込めている」とパワーを維持しながら調整を行えている。この日も力強いミット打ちを披露するなど、担当する佐々木修平トレーナーも「普段通りの動きができているし、パワーも凄い」と状態の良さに太鼓判を押す。

 元世界王者のアルバラード対策として元日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィック・ライト級王者の吉野修一郎(三迫)らとスパーリングを行っている。「パンチをかぶせてきたり、頑丈な部分は似ている」と佐々木トレーナー。堤は10月中旬から約1カ月半行った米ラスベガス合宿から数えて、100ラウンド以上を消化するなど順調な調整を続けている。

 この日の公開練習では、ABEMAの企画で元世界ライト級王の畑山隆則氏とミット打ちなどで共演。「ああいった偉大な先輩にミットを持っていただけて、有意義な時間になった」と目を輝かせる。畑山氏は「中量級の魅力を伝えてくれる選手になると思う。パンチも切れていたし、アマ13冠はダテじゃないね」と太鼓判を押した。

 体重超過を経て“みそぎ戦”に挑む堤は「勝ち方にももちろんこだわりたいし、強豪をしっかり倒して完全復活というか、インパクトある勝ち方で復帰したい」と気合十分。来年末の世界挑戦も見据えており、「KOで勝てればベスト。パワーが通じなかったとしても、ポイントアウトする考えももちろんある。自分の良さを出す機会」と内容、結果でもこれまでの自分を上回ってみせる。

 同興行はABEMAで独占無料生配信される。

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