スピードスケート全日本選手権は13日、W杯後半戦の代表選考会を兼ねてYSアリーナ八戸で開幕する。W杯で個人種目通算33勝を誇る高木美帆(30=TOKIOインカラミ)は500、1000、1500メートルの3種目に出場する予定だ。
W杯の前半戦で複数回表彰台に上がった種目は後半戦の代表権も得られる規定により、1000、1500メートルは後半戦の代表権も獲得済み。選考が懸かるのは500メートルのみだが「今季は自分が納得いくレースは一つもできていない。自分を超えていくための挑戦をしっかりとしたい」と力を込めた。
一年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」に「金」(キン・かね)が選ばれたことにも言及した。金はシドニー五輪が開催された00年、ロンドン五輪が開催された12年、リオ五輪が開催された16年、東京五輪が開催された21年に続き5回目。一方で冬季五輪開催年に「金」が選ばれたことはない。夏季五輪に比べて開催時期から「今年の漢字」の発表までの期間が長い不利もあるが「冬(冬季五輪)の時は金にならないのはまだまだだと思う。冬ももっと盛り上げて行きたい」と意欲を見せた。
W杯は例年は年内に前半の4戦が行われるが、今季は2戦のみと変則的な日程。後半戦は1月下旬の第3戦(カナダ・カルガリー)を皮切りに4戦が予定されている。高木はW杯個人種目の通算勝利数が日本勢最多34勝の清水宏保、小平奈緒まであと1勝と迫っており、後半戦での日本勢最多勝記録更新も期待される。