宝塚歌劇団月組公演「ゴールデン・リバティ」の新人公演が12日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、若手スター七城雅(ななしろ・みやび)が2度目の主演に挑んだ。
昨年行われた「応天の門」以来の主演とあって落ち着いた芝居運びに、センターに立つオーラも備わり堂々とした主演だった。カーテンコールでは「未熟ではございますが、今の自分にできるすべてをささげてこの作品に向き合った時間はとても貴重で、とてもたくさんのことを勉強させていただきました」などと、あいさつ。
しかし、前回の月組新人公演「Eternal Voice」が本拠地・宝塚では行われなかったことなどを受けてか「お客さまに見守って頂き、新人公演をさせて頂きましたこと…」と話し始めると、涙で声を震わせ「本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます」と声を振り絞った。大きな拍手に包まれる中、再び話し始めた七城は「この気持ちをしっかりと心にとめ明後日からの本公演も精いっぱい頑張ります」とし「今日頂いた課題と真摯(しんし)に向き合い、日々成長できますようこれからも精進して参ります」と、さらなる飛躍を誓った。
入団3年目で抜てきを受けた美渦せいか(みうず・せいか)が初ヒロインに挑み、波乱の人生を生きる女性を力強く、まっすぐな演技で好演した。