寿以輝の試合を父・丈一郎、母・るみさんがリングサイドで見守った。
壮絶なKO負けにるみさんは担架で運ばれる我が子を心配そうに見守り、父は付き添い医務室へ向かった。報道陣に囲まれた丈一郎は「案の定。これぐらいで済んで良かった。失神ですからね。(パンチをもらいすぎて)ひどくならなくて親として良かった」と一発KOに安堵(あんど)していた。
医務室では寿以輝と会話をしたそうで「お前まけたんや、へへへ」と励まそうとしたが、寿以輝は意識が飛んで試合したことも分からなかったという。試合については「左が圧倒的に少なかった。左を多用すれば、(相手の)左のカウンターは打てない」と左ジャブの少なさを指摘した。
今後には「親としてはなんとも言えない。(本人が)納得するならそれでいい。しないならやればいい」と言いながらも「俺ならリマッチするよ」と辰吉節は健在だった。