FC東京の来季新指揮官に、新潟の松橋力蔵監督（56）が就任することが12日までに分かった。複数の関係者によれば、前日の11日に松橋監督からオファーを受ける旨の連絡があったという。一両日中にも正式発表される見通しだ。
FC東京は今季、昨季途中に就任したピーター・クラモフスキー監督（46）がチームを率いたが、終始、安定感を欠き、リーグ戦は15勝9分け14敗の7位でフィニッシュ。クラブは11月19日に今季限りの退任を発表していた。
後任は早い段階から松橋監督に一本化。ただ、新潟が残留争いに巻き込まれ、最終節までもつれたことから、決定は先延ばしとなっていた。松橋監督は現役時代、横浜や京都でプレー。現役引退後は指導者の道に進み、横浜のトップチームコーチなどを経て、21年から新潟を指揮。22年にはJ2を制してチームをJ1昇格に導き、昨季は10位でJ1残留。今季はルヴァン杯で決勝に駒を進め、名古屋に敗れたものの悲願の初タイトル獲得まであと一歩を迫った。「リキさん」の愛称で親しまれ、熱血指導には定評がある。FC東京は悲願のリーグ初Vへ、調布市出身の指揮官に指揮を託すことになった。