プロボクシング興行「U―NEXT BOXING」（15日、大阪・住吉スポーツセンター）の出場選手が13日、大阪市内のホテルで会見に臨んだ。
メインを務めるIBF世界バンタム級王者の西田凌佑（28＝六島、9戦全勝1KO）は初防衛戦に臨む。「体重は昨日（12日）でほとんど（リミット53・5キロまで）落ちている。コンディションもいい。絶対に負けられない試合。まず気持ちで勝ちたい」と意気込んだ。勝利をつかむためのポイントを問われ「気持ち。何が何でも勝つ気持ちを忘れずに」と心構えの重要性を強調した。
挑戦者の同級14位アヌチャイ・ドンスア（28＝タイ、16戦全勝7KO）とは、この日が初対面。「このベルトを獲りに来た覚悟を感じる。（相手のボクシングスタイルは）打ったら打ち返してくるし、ただ前へ攻めてくるのではなく、考えて戦っている印象」と一定の警戒感を示した。
一方、アヌチャイはこれが世界初挑戦で海外遠征も初めて。「状態はいい。対戦相手の顔を見るとエキサイトしてくる。世界戦のチャンスをもらえて、うれしい。自分のベストを尽くす」と気合十分だ。
また、西田は母校・近大のボクシング部をはじめスポーツに励む学生や関係者、奈良・王寺工ボクシング部の高見公明監督など200人をファイトマネーで、この試合に招待する。「お世話になった方々にいい勝ち方を見せたい。（スポーツに励む後輩たちに）目標に向かって挑戦する姿を見てほしい」。心強い応援を背にリングへ向かう。
試合の模様はU―NEXTで独占ライブ配信される。