プロボクシングWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)が13日、WBC(世界ボクシング評議会)年次総会が行われたドイツ・ハンブルクから帰国した。
羽田空港で取材に応じた中谷は「いろんな方とお会いできてすてきな時間だった。小さい頃から目標としていたWBCのベルトを獲って、その総会にも出ることができた。ベルトを獲得した実感が湧いたし、たくさんの賞もいただいた」と笑顔。総会ではWBCのスライマン会長から記念ベルトやブロンズ像を贈呈されたという。
元世界ウエルター級4団体統一王者テレンス・クロフォード(37=米国)とは、昨年10月のWBO総会以来の再開を果たした。「覚えていてくれて、引き続き頑張ってくれと、言葉をもらいました」と笑顔を見せた。
またサウジアラビア総合娯楽庁長官のトゥルキ・アルシェイク氏とも遭遇。11月には世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)と、同国営のエンターテインメントイベント「リヤド・シーズン」と総額30億円(推定)のスポンサー契約を結んだ同長官からは「探していたよ」と声をかけられたことを明かしながら「英語で何を喋っているのか分からなかった。それ以上は何もありませんでした」と舌を出した。
初の渡欧ではクリスマスの飾り付けがされた街並みを堪能し、現地ではソーセージを味わうなど英気を養った中谷。24日には、来年末の対戦が噂される井上とIBF、WBO1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)戦を現地(東京・有明アリーナ)で観戦予定だという。「賞もいただけたし、これを糧に次の目標へ、いいパフォーマンスができるようにやっていきたい」と“モンスター対決”の可能性も高まる2025年へ決意を新たにした。