いつかは投手の頂点に立つ――。今季キャリアハイの8勝をマークしたソフトバンクの大関友久投手(27)が12日(日本時間13日)、優勝旅行先のハワイでオアフ島のシンボル「ダイヤモンドヘッド」を登り、日の出に誓いを立てた。来季の目標はいずれも自己最多を更新する13勝&160イニング。高みを目指し、着実にステップアップしていく決意だ。
雄大にそびえるダイヤモンドヘッド。その山頂で日の出を拝んだ大関は言い知れぬパワーをもらっていた。
「自然を感じることができるので、こういうところは好きですね。この瞬間が頭に残ると思う。こういうことが必ずつながると思ってる。この気持ちを野球に生かせたらなと思います」
山に興味を抱いたのは大学時代。巨人から海外FAを行使してメジャー挑戦を目指している菅野を取り上げたテレビ番組を見たのがきっかけだった。巨人入団の夢を貫き、日本ハムのドラフト1位指名を拒否。将来への不安を抱えていた浪人時代に富士山を登り、山と人生を重ね合わせていたことに深みを感じた。「大人になればなるほど山の良さに気づいてきた」。今シーズン中には球宴休みを利用して福岡・太宰府の霊峰として知られる宝満山に登った。
投手として“頂”を目指す。澄んだ空気を吸い込み「圧倒的な存在を目指し、それにつながる来年にしたいです」と誓った。今季はキャリアハイの8勝(4敗)を挙げ、防御率2・50。有原、モイネロに次いでチーム3位の122回1/3を投げた。来季目標は「13勝」と「160イニング」を掲げる。
「プラス5勝できるようにしたい。イニング数も規定(投球回到達)と言わず目指していきたい。自分的には今年はホップという感じのイメージでいけた。来年は、その先でジャンプできるように、ステップするような1年にしたいですね」。将来的な目標はメジャーにも挑戦できるようなNo・1の投手となること。しっかり計画を立て、着実に成長を遂げていくつもりだ。
ハワイを訪れるのは初めてで、両親と南国でのバカンスを楽しんでいる。ツアーで島を一周し、ハイキングで滝を見に行く予定もある。自然と触れ合っている左腕は「こういうことも含めて、みんなが喜べる。改めて優勝っていいなと思いました。次は日本一になって来たい」と来季へ向けてリフレッシュしている。
≪TNCで登山の様子を紹介≫
大関は早朝からダイヤモンドヘッドに登り、山頂では沢柳、岩井とばったり遭遇。3人で日の出などの絶景を楽しんだ。この様子は、テレビ西日本(TNC)の「ももスポ」で20日の午後6時50分頃に放送される予定だ。