関東対抗戦Aグループを7戦全勝で制した早大がV候補筆頭だ。日本代表でも15番を背負ったFB矢崎由高(2年=桐蔭学園)が攻撃の要。SO服部亮太(1年=佐賀工)は多彩なキックで攻撃を組み立てる。WTB田中健想(1年=桐蔭学園)は計14トライでトライ王に輝くなどバックスの決定力は随一だ。明大戦は3点差でしのいだようにFWの堅い防御も見逃せない。
大会4連覇を狙う帝京大(関東対抗戦A2位)、早大に惜敗した明大(同3位)、4季ぶりに頂点に立った天理大(関西Aリーグ1位)、京産大(同2位)が追う構図だ。
20年度以来の大学日本一を狙う天理大は京産大戦で見せた粘り強い防御が持ち味。SO上ノ坊駿介(3年=石見智翠館)は攻撃センスにたけた司令塔で、バックス陣を引っ張る。破壊的な突破力が魅力のNo・8パトリック・ヴァカタ(4年=日本航空石川)が京産大戦で負傷交代したのが懸念材料。大黒柱の回復力が勝敗を左右しそうだ。
関西4連覇を逃した京産大だが、総合力は高い。リーグ戦は終盤に2連敗を喫したが、看板の強力FWは健在。キックが巧みで、経験豊富なSH土永旭(4年=光泉カトリック)を中心としたハーフ団のゲームメークに勝機を見いだしたい。
関東リーグ戦グループ1部を7季ぶりに制した大東大はCTBハニテリ・ヴァイレア(4年=青森山田)の突破力を生かしたい。3大会ぶりの出場となる近大はパリ五輪7人制日本代表で大学屈指のフィニッシャー、WTB植田和磨(4年=報徳学園)の走りに注目だ。