京産大が初の大学日本一へ突き進む。12大会連続38度目の出場となる大学選手権は3回戦から登場。14日に控える初戦で、30大会ぶりに出場する青学大(関東対抗戦A5位)の挑戦を受ける。
No・8シオネ・ポルテレ(3年=目黒学院)の活躍に期待は膨らむ。今季は関西Aリーグで自身初のトライ王に輝いた。一昨季はWTBだったが、昨季からNo・8に固定され、今季は開幕戦の同大戦で5トライ。家庭の事情で第4節の立命大戦は欠場したが、第5節の近大戦で3トライを奪った。身長1メートル84、112キロの屈強な体格に50メートル走6秒0の快足を誇り、出場6試合で全14トライを奪った。
4歳からラグビーを教えてくれた祖母の弟、フォヌワ・ポルテレさんが10月中旬に病気で死去。一時はラグビーを辞めようと思い悩むほど落ち込んだが、悲しみを振り切って戦列に戻ってきた。「厳しい練習などをさせてくれた」という大叔父の思いを背負い「(いつか)日本代表のNo・8になりたい」と語るポルテレ。まずは大学で頂点を極める。