プロボクシング興行「U―NEXT BOXING」(15日、大阪・住吉スポーツセンター)の前日計量が14日、大阪市内のホテルで行われた。
セミファイナルのIBF世界ライトフライ級2位決定戦には東洋太平洋同級王座も懸けられる。IBF同級7位で元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(30=ワタナベ、19勝13KO4敗)はリミット48・9キロを100グラム下回る48・8キロ、東洋王者でIBF4位タノンサック・シムシー(24=タイ、36勝33KO1敗)は48・2キロで、ともに一発パスした。
谷口は23年1月にWBO世界ミニマム級王座2度目の防衛戦でメルビン・ジェルサエム(フィリピン)に2回TKOで敗れて陥落。以降はライトフライ級に転級し再起3連勝中だ。「タノンサックは集中して気合が入っている感じだった。でも勝ちは僕がもらいます」と笑顔で必勝を誓った。現在のIBF王者は矢吹正道(LUSH緑)で、同1位にクリスチャン・アラネタ(フィリピン)がつけている。谷口は勝てば世界2階級制覇への挑戦に前進できる。
タノンサックは今年4月に東洋王座を獲得した。今回が同王座2度目の防衛戦で、世界初挑戦へ近づくために大事な試合だ。20年11月に当時のWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)に挑戦するはずが、京口らの新型コロナ感染により試合は中止された。その後は地域タイトル獲得など実績を積み、世界ランクを上げている。
試合の模様はU―NEXTで独占ライブ配信される。