日本ハムの森本稀哲外野守備走塁コーチ(43)が自身のYouTube「森本稀哲のひちょりズム」を約1年ぶりに更新。ファイターズの今季を振り返った。
2位に終わったシーズン。森本コーチは「どう捉えるか。正直優勝に届かなかった悔しさと昨年の最下位からファイターズの野球が注目されたし、盛り上げたかなという思い、どっちもある」と明かした。
その中で「番外編」として語り出したのは三塁コーチャーの一時交代劇だった。
「個人のことだけど一番悔しかった出来事でもあるし、反省点でもある」と切り出した。
7月10日の西武戦から新庄監督は三塁コーチャーを一時的に谷内亮太内野守備走塁コーチに変更した。
この出来事を森本コーチは「凄い悔しかったけど自分の中ではまた大きくなれた」と説明した。
その交代劇の前に森本コーチが判断を巡って批判にさらされる“事件”があった。
6月21日の楽天戦。1点を追う7回2死二塁で、二塁走者の水野が郡司の左前打で三塁を回ったところでストップ。勢いに乗っていた水野が急ブレーキをかけた際、右足首を捻ってケガをした。
このストップをかけたタイミングが批判の的となったが、森本コーチは「急に止めたと言われるが、急に止めるのが(三塁コーチャーの)役割なんです」とあらためて反論した。
三塁コーチャーには早めに止める人と引っ張って止める人の2つのタイプがいるという。
ただ、早めに止めるのは“1アウトなら止める”“2アウトなら回す”と決めている人で、森本コーチは「それでは勝負できない」と指摘した。
日本ハムベンチは新庄監督を筆頭に「勝負」の走塁を求める傾向が強い。森本コーチも「あれは回して欲しかった」「あれで止めるようなら(三塁コーチャーズボックスに)立たせられない」と言われると明かした。
交代劇の直接的な理由には触れなかったが、森本コーチは「ベンチの考えと僕の考えを融合しながら状況を見て僕が回す」と、一時交代を経て三塁コーチャーの仕事への責任感をさらに強くしたようだ。