横浜(神奈川)にはまたも試練の夏となった。
神奈川大会の決勝は横浜―東海大相模。横浜スタジアムに2万8000人を集めた屈指の好カードとなった。
昨夏の決勝・慶応戦では日本一になるチームを相手に5―6と健闘したが惜敗した。
満を持して挑んだ夏。2点リードで8回を迎えると、一挙4点を失い逆転負け。またしても甲子園の舞台に上がることはできなかった。
その悔しさを糧に名門ははい上がった。
秋季神奈川大会ではライバル・東海大相模を下し、関東大会の決勝では春の全国王者・健大高崎(群馬)を破る。
そして、関東王者として挑んだ明治神宮大会では1年生右腕の織田翔希、背番号1の奥村頼人の2枚看板を中心にあの松坂大輔を擁した1997年大会以来、27年ぶりに秋の王者に上り詰めた。