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高木美帆 今季初500メートル制し2冠 今季W杯2勝の吉田に競り勝ち

スポニチアネックス 2024年12月15日 4時36分

 W杯後半戦の代表選考会を兼ねて行われ、女子500メートルは高木美帆(30=TOKIOインカラミ)が37秒86で優勝した。今季初めて出場した種目で、今季W杯2勝の吉田雪乃(21=寿広)を0秒12差で抑えて前日の1500メートルとの2冠を達成。最終日のきょう15日は1000メートルに出場する。男子1500メートルは一戸誠太郎(28=ANA)が1分46秒17で制覇。女子3000メートルは堀川桃香(21=富士急)が頂点に立った。

 タイムを確認した高木が拳を握った。前日の1500メートル優勝では見られなかった歓喜のポーズ。37秒台での頂点に笑みがこぼれた。主戦場は1000、1500メートル。500メートルは今季初出場だったが、1つ前の組を滑った今季W杯2勝の吉田を抑えた。最初の100メートルを全体3位の10秒58で通過すると、一気に加速。残り1周は最速の27秒28で回った。「最近はラップタイムを出しにいって出せていたレースが多くなかった。その点で収穫があった」とうなずいた。

 他の選手たちがリンクを後にする中、レース後に再び氷上に戻った。昨夏にスケート靴のブレード(刃)を新調したが、今後の選択肢を増やすためにさらに新たなブレードをテスト。入念に感覚を確かめ「先のことを考えて違うブレードを少し試した。いろいろと気付くことがあって面白い。いいダウンにもなるかなと思って」と振り返った。きょう15日にレースを残す中での異例の行動は、常に世界を見据える高い意識の表れ。女王たるゆえんが垣間見えた。

 ≪男子1500メートル 一戸も連日頂点≫男子1500メートルは日本記録保持者の一戸が頂点に立った。大会新記録で制した前日の5000メートルに続く2冠。目標の45秒台に届かず「最初のスピードはつくれたが、後半にうまくつなげられなかった」と課題を口にしつつも「12月の後半から1月の過ごし方次第で十分に世界と戦える」と手応えを口にした。1500メートル10位、5000メートル12位に終わった22年北京五輪から体重を約2キロ増やしてパワーアップに成功。体の軽さとのバランスを考えながら体を絞る。

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