20年シーズンで現役を退いた元日本代表MF中村憲剛氏(44)の引退試合が14日、U等々力で行われた。総勢110人超の新旧選手が参加し、2万2014人が来場。川崎F一筋で18年活躍したレジェンドは「思い残すことはない」と語った。
最後の見せ場は「KAWASAKIフレンズ」が青と白に分かれて戦った後半終了間際だ。約20メートルの直接FKを左隅に決めた。前半の「JAPANフレンズ」で挙げた4点に続く選手として最後のゴール。「みんなが壁を低くしてくれて。プレッシャーになりましたけど気遣いが最高。感謝しかない。決めないと終われないと思ったので」と苦笑いした。
20年12月に引退セレモニーで送り出された際はコロナ下で声出しは禁止。チャント(応援歌)は録音された音源が使用され、心残りになっていた。この日は最後の場内一周でハンドマイクを手にすると「最後、チャント歌ってもらっていいですか?」とサポーターにリクエスト。熱唱を受けた主役は「サンキュー!」と絶叫した。