フランスリーグのル・マンや横浜FCなどでプレーした元日本代表MFの松井大輔氏(43)の引退試合が神奈川・三ツ沢で開催された。
先制点を奪ったのはやはり主役の松井氏だった。「MATSUI FRIENDS」の一員として先発した松井氏は、前半9分に見せ場をつくった。左サイドからDF太田宏介氏のクロスを受けたFW三浦知良がトラップして左足シュート。GKがはじいたところを詰めていた松井氏が押し込んで先制点を奪った。ゴール後はカズらとハグして満面の笑み。場内は大盛り上がりとなった。
2点目も松井だった。前半18分に右サイドのMF中山克広からのクロスを受けた左サイド寄りで受けた松井氏が中央のカズに折り返し。カズがドリブル突破を図り、そこでこぼれた球に反応した松井が右足を振り抜いてゴール左に流し込んだ。
反撃の口火を切ったのが「JAPAN DREAMS」のMF小野伸二氏だった。0―2の前半21分にMF本田圭佑とのパス交換で小野氏がふわりとした柔らかいパスを出すと、ファーサイドで大久保嘉人氏がヘディングゴール。見事なエンジェルパスでアシストをマークすると、前半33分には本田からの右クロスをゴール前で受けた小野氏が絶妙なトラップ。そこから体を反転させてヒールキックでゴールを決め、観客を盛り上げた。
この小野氏のプレーにはSNSでも大盛り上がり。「ピタッとトラップして、ヒールでゴール。。さすがの小野伸二クオリティ!!」「本田圭佑から小野伸二のヒールシュートすごい!!」「小野伸二うまー」「これぞ小野伸二ってプレー全開で見てて面白いな」などとコメントした。
試合前、小野氏は「松井大輔が楽しんでもらえるように。ある程度、遊び感覚でできる。(前日の中村憲剛氏の引退試合は)思ったほど体にはきてない。そんなに激しく動いてないですし、楽しんでやっていました。試合を見てるけど、その選手だけ見ちゃう。ファンタジスタ。ドリブルもパスも自分たちが考えている想像を超えてくるプレーをしていた」と話していた。