この夏の甲子園でスタンド応援からスポーツマンシップの連鎖が起きた。その光景に優勝監督も感動を隠さなかった。
夏の甲子園は京都国際(京都)が初優勝。この素晴らしい瞬間は同時に懸案を抱えていた。
韓国系学校がルーツの京都国際の校歌が韓国語だったからだ。
日本の高校野球選手権で栄誉を称える校歌が外国語であることの違和感は、勝ち上がるごとに一部で指摘されてきた。
拒否感が強いのでは?だが、いざ京都国際の校歌が甲子園に流れると、球場は驚きの光景に包まれた。
一塁側の関東第一(東東京)アルプスの大応援団から手拍子が起こったのだ。
この大会では準々決勝で敗れた大社(島根)の大応援団が泣きながら勝利チームの神村学園(鹿児島)の校歌に手拍子を送ったことが話題になった。
その神村学園応援団も準決勝で敗れた際に関東第一の校歌に手拍子を送っていた。
勝った京都国際も試合後に応援団へあいさつした後、振り返って手拍子をくれた関東第一のアルプス席に向かって礼をした。
このスポーツマンシップの連鎖が、甲子園をさらに大きな拍手で包みこんだ。
京都国際の小牧憲継監督はこのシーンを振り返り、「校歌を歌っている時に、関東第一さんの手拍子って言いますかね。同じ野球を極めようとしてる人間同士の、熱い気持ちっていうか、温かみっていうか。僕はそこが一番感動しましたね」と感謝した。