2019年の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元法相の河井克行氏(61)が15日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演。獄中生活について語った。
2021年10月、受刑者として収容されることになった河井氏。東京拘置所も含めると獄中での生活は1160日。刑務所は更生施設というが現実は違っていたという。
その中でトイレに行きたい場合は17回の“挙手”と“許可”が必要だったことを振り返る。「担当の刑務官というのは(刑務所内で配属された)工場に1人ずついるんですよ。その人とは段々と人間関係はできていきますけど、打ち合わせとかでいないときは若い人が来たり違う方が臨時で来るんです。でもトイレに行きたくて手を挙げても全然当ててくれなかった」といい、トイレに行くまでのやりとりで一苦労だったと明かした。
中々当ててもらえなかった要因は、当時先輩の受刑者が「“河井さん、腕が耳についてない”って教えてくれて…」と回想。
その上で「私は刑務官を1人1人非難ということではなくて。これは組織の話、そういう文化になっちゃってるんです」とその実態をしみじみ語っていた。