プロボクシング興行「U―NEXT BOXING」が15日、大阪・HOS住吉SC(住吉スポーツセンター)で開催された。
セミファイナルのIBF世界ライトフライ級2位決定戦には東洋太平洋同級王座も懸けられた。東洋王者でIBF4位タノンサック・シムシー(24=タイ)がIBF同級7位で元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(30=ワタナベ)を12回判定2―1(116―112、115―113、113―115)で下した。東洋王座2度目の防衛に成功し、IBF2位にランクされる。
タノンサックは右ストレートを軸に手数を出して主導権を握り、11回など右を効かせる場面がしばしばあった。谷口は中盤あたりから左を上下に打ち分けて対抗したものの、及ばなかった。
谷口は23年1月にWBO世界ミニマム級王座2度目の防衛戦でメルビン・ジェルサエム(フィリピン)に2回TKOで敗れて陥落。以降はライトフライ級に転級し再起3連勝中だったが、今回の敗戦で世界2階級制覇への挑戦は遠のいた。現在のIBF王者は矢吹正道(LUSH緑)で、同1位にクリスチャン・アラネタ(フィリピン)がつけている。