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中森明菜「絶対歌いません。あれはもう」 自ら“封印”した楽曲明かす ミッツ懇願「歌いましょうよ」

スポニチアネックス 2024年12月15日 21時10分

 今年7月に6年半ぶりにファンの前で歌唱した歌手の中森明菜(59)が、15日放送のニッポン放送特別番組「中森明菜のオールタイムリクエスト」(15日後5・30)に出演し、自身の中で封印した楽曲について明かした。

 ラジオパーソナリティーを務めるのは、復帰後初めて。リスナーからの便りでは、98年にリリースされた「帰省~Never Forget~」をリクエストする声が届いた。

 明菜は「『帰省』、いいですね~」と喜びつつも、「絶対歌いません。あれはもう、歌えないんです」と打ち明け、驚かせた。

 理由を問われると、「悲しくて…」とポツリ。さらに「あと、キーもきついです。キー高いんです」とも説明した。

 同曲は明菜が出演するドラマ「冷たい月」の主題歌。レコーディングにも、苦い思い出が残っているという。「レコーディングも、ディナーショーを回ってる途中で。ドラマの主題歌だったものですから、それに間に合わせなくちゃいけないとなったら、急に早まって、レコーディングが。ディナーショーの方で声を使っていたので、凄くきつくて」。喉が不調な状態でレコーディングに臨んだという。さらに「普通レコーディングってマイクがつるされていて、そこで歌うんですけど、マイクを持って歌いました」と、異例のレコーディングだったことも告白した。

 明菜の大ファンを公言するミッツ・マングローブは「それはすごいエピソードだな。それくらい生々しさがありますよね」と驚き。それでも「キーを替えて歌いましょうよ」とおねだりしていた。

 82年に「スローモーション」で歌手デビューし、「少女A」「セカンド・ラブ」「北ウイング」「飾りじゃないのよ涙は」、さらに日本レコード大賞を2年連続で受賞した「ミ・アモーレ」「DESIRE―情熱―」など、数々のヒット曲を世に送り出した明菜。番組は、デビューからこれまで発表してきた楽曲を、リスナーのリクエストやメッセージとともに紹介。昨年はミッツと垣花が出演し、明菜からは音声コメントが届いたが、今年は自らパーソナリティーとして番組に参加した。

 2010年に体調不良で芸能活動を休止し、今も調子を見ながらの活動が続く。それでも14年大みそかのNHK紅白歌合戦では、米国のレコーディングスタジオから生出演。12年ぶりの紅白出場で、ファンを喜ばせた。

 デビュー40周年を迎えた22年には、個人事務所を設立。公式X(旧ツイッター)では、近況報告とともに復帰を宣言した。「今年2022年は、デビューをさせていただいていから40年になります。デビュー40周年として、何らかの活動をと日々体調と向き合ってきておりましたが、まだ万全な体調とは言えません。ゆっくりになってしまうと思いますが、歩き出していきたいと思いますので、どうか見守っていただけると嬉しいです」と呼びかけていた。

 その言葉通り、近年は活動を活発化させている。昨年12月には公式YouTubeを開設。今年7月にはファンクラブイベントを開催し、17年末のディナーショー以来、約7年ぶりに公の場に姿を現した。イベントではジャズ風にアレンジされた「北ウイング」を歌唱し、涙ぐむ場面もあった。

 Xの書き出しは「いつも応援してくださるファンのみなさまへ」がお決まりの一言。長年、支えてくれたファンへの恩返しへ、大きな一歩となる出演になった。

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