◇スコットランドリーグ杯 決勝 セルティック 3-3(PK5-4) レンジャーズ(2024年12月15日 グラスゴー)
スコットランドリーグ杯決勝が15日に行われ、セルティックが3-3から突入したPK戦を5-4で制し、宿敵レンジャーズを破って2季ぶり22回目の優勝を飾った。
FW前田大然、古橋亨梧、MF旗手怜央の日本人3選手はそろって先発し、前田と旗手がフル出場した。前線でのターゲット役や中盤での守備など攻守に躍動した前田は1-1で迎えた後半15分、敵陣で相手パスを奪うと右足で巧みにトラップし、左足で流し込む技ありのゴール。PK戦では最後の5人目で登場し、相手GKの逆を突いてゴール左へ決めて優勝をもたらした。
地元紙スコッツマンは、ロジャーズ監督が前田を「ボールを持っていても、持っていなくてもクラブを象徴する人物になりつつある。彼の活躍はうれしい」と称賛したコメントを紹介。クラブ公式X(旧ツイッター)には「凄いゴール」「この男が好きだ。全てのチームに必要な逸品」「他に類を見ない選手」など賛辞のコメントが並んだ。
同じ街のライバル対決とあって両チームのファンはヒートアップ。競技場で発煙筒がたかれため試合開始が遅れ、試合後には市内の複数箇所でファン同士が衝突した。ロイター通信によると商店のガラスが割られたり、警察官へ石が投げつけられるなどの暴動に発展。SNS上にアップされた動画では照明弾が発射され、覆面の集団が通りを走り回る中、買い物客が店頭に身を隠す姿も確認された。