◇米男子ゴルフツアー 最終予選会最終日(2024年12月15日 フロリダ州 TPCソーグラス・ダイズバレーC=6850ヤード、パー70、ソーグラスCC=7054ヤード、パー70)
3位から出た金谷拓実(26=Yogibo)はダイズバレーCを4バーディー、3ボギーの69で回り通算5アンダーの3位で終え、5位タイ以内に付与される来季の米ツアー出場権を獲得した。
念願のツアーカードを手にした金谷は「苦しかった。たくさんの人たちに支えられてここまで頑張ってこられた」と涙をこらえきれなかった。
怒濤(どとう)の2週間だった。日本ツアー最終戦の日本シリーズJTカップで3位に入り初の賞金王に輝いた。今月1日の最終ラウンドを終えると、その日の深夜に渡米する強行軍で、3日からカリフォルニア州で行われた2次予選会に臨んだ。15位タイ以内が最終予選会に進める2次予選会では初日59位と出遅れながら巻き返し、4位で突破した。
5位タイ以内に入れば米ツアー出場権が得られる最終予選会は初日7位で発進。2日目に圏内の4位に浮上。3日目に3位に順位を上げて最終日もその位置をキープした。
圏外とは2打差で、決して安心できる状況ではなかった。「最後まで(スコアを)落とせない苦しい状況」を戦い抜いた。
「今年はどの試合も一打一打、大切にやってきた。それが報われたのが本当にうれしい」と喜びに浸った。