陸上女子100メートル障害パリ五輪代表の田中佑美(富士通)が16日、オンラインで取材会を行い、パリ五輪イヤーの今季を振り返った。
初舞台となったパリ五輪は、準決勝進出。敗者復活戦で勝ち上がる意地を見せた。「周囲にのまれず、自分のペースでやるべきことに集中して試合を運べたのは大きな成功体験。今後の試合に良いように働く」と振り返った。
15日に26歳の誕生日を迎え「いつまでも若手だと思っていましたが、中堅どころになってきました」と苦笑い。「今まで通り自分のできることを頑張りたい」と前を向いた。
4年後のロサンゼルス五輪に向けては「いつ引退するのかな、とよぎることもある。現時点では分かりません」と率直な思いを語るが、まず目標に捉えるのが来年9月に東京・国立競技場で開催される世界選手権。自己ベストは12秒83だが、参加標準記録12秒73突破での代表入りもターゲット。「ブダペスト世界陸上、パリ五輪と大きな大会が続き疲弊はしますが、ぎゅっと詰まったこの3年間をしっかり走り抜けたい」と3年連続世界チャレンジへ意気込んだ。