J1福岡は16日、来季監督に就任した金明輝キンミョンヒ氏(43)が福岡市内のクラブハウスで就任会見を開いた。
6台のテレビカメラの前で黒のスーツ姿で現れた指揮官は「自分自身の過ちはしっかりと受け止めている。(就任にあたって)さまざまな意見、見解があるのは承知している。真摯に受け止めてこれからの言動で信頼を少しずつ取り戻していけたら」と神妙な面持ちで語った。
金氏は鳥栖の監督時代の選手やスタッフへのパワーハラスメント行為で、22年に指導者ライセンスがS級からA級に降格する処分を受けた。社会奉仕活動への参加などを経て、今季まで町田のヘッドコーチを務めた。今年2月の日本サッカー協会理事会では、Jリーグのクラブを率いるために必要なS級を再認定したと報告されていた。
アビスパ福岡の川森会長は「過去の過ちは決して容認できるものではありません」とした上で「反省して再出発をしようとしている金明輝新監督を信じ、チームがさらに進化し、一体感を持って次のステップを目指し挑戦していくことについて、来シーズンともに歩むことを決断いたしました」と語った。
新監督就任が報じられた後、福岡のサポーター団体がX(旧ツイッター)で抗議するなど逆風も強い中でのスタートになる。